硬貨に使われている金属について・金属のお話 その2

こんにちは、職人の新藤です。

前回は貴金属についてのお話をしましたので、今回は日常で一番身近な金属「硬貨」についてお話します。

<貴金属についてのお話はこちらからどうぞ

1円玉は1g、という事実はよく知られていますが、その他の硬貨が何gでどんな素材でできているか知っていますか?意外と知らないですよね。MITUBACIスタッフの西村も知りませんでした。
それでは一緒に勉強していきましょう!!

◆硬貨の素材

硬貨の種類含まれている素材
1円玉(アルミニウム)アルミニウム100%
5円玉(黄銅)銅60~70%・亜鉛40~30%
10円玉(青銅)銅95%・亜鉛4~3%・スズ1~2%
50円玉(白銅)銅75%・ニッケル25%
100円玉(白銅)銅75%・ニッケル25%
500円玉(ニッケル黄銅)銅72%・亜鉛20%・ニッケル8%
硬貨の種類と含有金属

1円玉はアルミニウム100%ですが、その他の硬貨は合金ということがわかります。

50円玉と100円玉の合金は同じですが、同じ色の500円玉は配合が違う合金ですね。

10円玉は銅100%かと思っていましたが亜鉛とスズが入った三元合金です。
確かに銅100%では柔らかすぎますからね。
前回の貴金属のお話でも触れましたが金属は純金属より他の金属を混ぜる事で硬くなります。
硬貨は、沢山の人や物に触れる機会の多い存在のため、強度が必要です。

・硬貨の割金にニッケルという金属が使われていますがどんな金属か紹介しておきます。
ニッケル(Ni)は調理器具、携帯電話、医療機器、建築物、発電など、たくさんの用途で使用されています。
ニッケル含有材料が選ばれるのは、他の材料に比べて耐食性(錆びにくさ)が高く、耐久性に優れ、高温や低温での強度が高いため、多用されています。アメリカの5セント硬貨にも、ニッケルが使用されていて、5セント硬貨自体を「ニッケル」と呼ぶこともあります。

◆硬貨の重さ

1円玉  1g
5円玉  3.75g
10円玉   4.5g
50円玉   4g
100円玉 4.8g
500円玉 7g

1円玉は1gは聞いた事があると思いますが500円玉は7gもあるんです。
10円玉2枚+1円玉1枚 または 50円玉2枚+1円玉2枚 又は500円玉1枚+1円玉3枚で 10gになります。
実際に測ってみました。

◆硬貨の直径(孔径)

1円玉  20mm
5円玉  22mm(孔径5mm)
10円玉   23.5mm
50円玉   21mm(孔径4mm)
100円玉 22.6mm
500円玉 26.5mm

数字だけでみると1円玉が20mm(2cm)もあります。もう少し小さいイメージでした。
5個並べて10cmですね。

1円玉が5枚で10cm

ここで少しダイヤモンドのお話をします。
ダイヤモンドの単位について
ダイヤモンドの大きさは「カラット」で表記されますが、カラットは直径ではなくで重さの単位です。
語源は、ギリシア語のKeratien(ケラチオン/いなご豆)で、この豆は大きさが均一でほぼ0.197gだそうで、宝石商が天秤の分銅として使っていたことが始まりです。
この、語源になったいなご豆の重量のから、カラットの単位は1カラット=0.2gとなったそうです。
しかし、この単位は国際的に定めた国際単位系(SI)の基準ではないため、日本の計量法でも“宝石の質量の計算”のみに限定して使用が許されている単位となっています。

カラット数(ct)重さ(g)直径(mm)
0.1ct0.02g約3.0mm
0.2ct0.04g約3.8mm
0.3ct0.06g約4.3mm
0.4ct0.08g約4.8mm
0.5ct0.1g約5.2mm
0.6ct0.12g約5.5mm
0.7ct0.14g約5.8mm
0.8ct0.16g約6.0mm
0.9ct0.18g約6.3mm
1.0ct0.2g約6.5mm

上記の表と5円玉と50円玉の孔径を比べて見みましょう!!
・5円玉   孔径5mm→0.5ctのダイヤモンドの直径)
・50円玉 孔径4mm→0.3ct のダイヤモンドの直径)

それぞれのダイヤモンドが本当にほぼ同じ大きさなのか比べてみました。

ダイヤモンドが輝くので、硬貨の汚れがめだってしまいますが、それはともかく、ほぼ同じ大きさでした。

硬貨の穴には実は意味があります。
5円玉と50円玉に開いている穴。これは他の硬貨との識別を容易にするため、というのが主な理由だそうです。
特に50円玉と100円玉は使われている素材が同じなので、穴の有無で識別を容易にしてるそうですよ。

◆硬貨の厚み

1円玉  1.5mm
5円玉  1.5mm
10円玉   1.5mm
50円玉   1.7mm
100円玉 1.7mm
500円玉 1.8mm

あまり気にしていませんでしたが硬貨によって厚さも違います。

◆硬貨の裏・表

硬貨は年号が書かれてるほうが「裏」で、 模様が描かれているほうが「表」です。サッカーの試合の最初にコイントスをして、コートを決めたりしていますよね。これは金属の話とは離れてしまいますが、まめ知識として覚えておきます!

◆新500円硬貨

2021年11月から500円硬貨が新しくなるそうです。楽しみですね。
新しい硬貨は今までの500円硬貨で使われていた「ニッケル黄銅」に加え「白銅」も使われます。
見た目は2色のバイメタルですが、中央の「白銅」は「銅」が間に入っていてサンドイッチ構造(クラッド材)になっているそうです。
偽造防止の為見る向きによって現れる文字や極小文字「JAPAN」「500YEN」などの加工が施されているようです。

新500円硬貨

新500円硬貨のイメージ(財務省提供

最近は、お金よりカードやスマートフォンで決済する事も多くなっていますが、それぞれの硬貨のデザインの意味(歴史)など調べてみるのも面白いと思います。

今回は硬貨のお話ですが、紙幣も印刷に使われる原版は職人の手作業で作られているそうです。職人の手作業ときくと、興味がわいてきます。

また、日本や海外のお金を工芸品として見てみるとまた違った発見があるかもしれませんね。

次回は10円玉を磨いてみようとかなと思っています!

硬貨に使われている金属について・金属のお話 その2

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