Life with Kaweco. 万年筆のお話

MITUBACI職人の新藤です。

今回はとても個人的なこだわり、筆記具のお話です。

新しい年を迎え、さらに2021年1月11日でMITUBACIは10周年となりました。

コロナウイルス感染拡大でまだまだ外出や外食も自粛する状況が続いています。

何か新しい事へ向けてモチベーションアップできないかと思い、新しいペンを購入することに決めました。

以前からとても気になっていたドイツの筆記具メーカー「Kaweco」のボールペンと万年筆です。
https://www.kaweco-pen.com/en/

「Kaweco」は日本語では「カヴェコ」と発音するようです。
ペンもアルミの削り出しで精密に作られていますが、ケースもアンティーク調で気に入っています。

クリップも標準では付属しません。必要なら別で購入が必要ですが、クリップだけでも形や色を選べるので自分好みにカスタマイズできます。見た目を変えられることがとても楽しいです。

Kawecoのペン先

海外ではボールペンもシャープペンも0.7mmが普通だそうですよ。
ローマ字を書くので細い必要が無いようです。
日本語は漢字もあるので手帳などに細かな字を書くために細いボールペンが好まれるそうです。
最近では0.28mmなんて極細のペンもありますね。

Kawecoで書いた文字

ボールペンははっきりした黒で、フロー(インクの出)がよく、細い字が書けるペンが好みなので、日本のメーカーのレフィル(インクカートリッジ)0.5mmを入れて使う事にしました。
標準では0.7mmのインクが入っていました。

万年筆は日本のPILOT製「孔雀」という色のインクを選びました。
https://www.pilot.co.jp/products/pen/fountain/ink/iroshizuku/
宝石のパライバトルマリンを濃くしたような色です。

万年筆、特に薄い色は書くと文字に濃淡が出てとても温かみを感じます。

好みのインクの色に変えて使えるのも万年筆ならではの楽しみ方です。

インクはカートリッジもありますが、好みのインクを使うときには「コンバーター」というスポイトのような部品を付ける事でインクを注入して使えます。

◆万年筆って正直使い勝手は決して良いとは思いません。
・書いた字のインクの乾きが悪い
・インクが水でにじみやすい
・しばらく使わないとペン先が乾いて書けなくなる
・ペン先(ニブ)の仕上り具合で個体差がある
・ペン先を上にしておかないとインク漏れをする
・キャップ式がほとんどなのでさっと出して使えない
・インク注入で手がすごく汚れる
などなどいろいろありますが、でもこの扱いの大変さが愛着につながるのかな思います。

キャップを外して書くまでの短い時間は「書く」「描く」への気持ちへ切り替える大事な瞬間な気がします。
シャープペンやボールペンでは味わえない、ほとんど力を入れずすらすら書ける感覚は本当に癖になりますよ。

ペンケースも革で自作してみました。

自作の革ケース

筆記具は、書き心地、インクのカスレが無いものが必須です。
店頭などで書きにくいペンやインクかすれがあるペンを渡されたりするととてもがっかりです。
そんなときには自分のペンを出して書いたりもします。

大事な署名をする時には大切なペンで書きたいと思いますし、書いてもらいたいと考えています。
文字はパソコンで入力する事が多いですが、書く事の楽しさ大切さを再確認するためにもお気に入りの筆記具を持つ事をお勧めです。

最後まで読んでいただいた方、個人的な趣味の話にお付き合いいただきありがとうございました!

Life with Kaweco. 万年筆のお話
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